Krautrock – La Düsseldorf は2000年を目指していたが、今は2050年の夢を見ているのだろうか?

こんにちは、無能です。

たまには、ドロドロの世界から抜け出して音楽の世界に浸かりましょう。


まず、Krautrockを知らない人も居るとは思いますが、Krautrockというのは他の言葉で言うとジャーマンロックです。ドイツのロック。
私が人生で初めてKrautrockのレコードを買ったのが”La Düsseldorf”でした。

とは言うものの今22歳、当時は私は高校2年生くらいでドイツの音楽というのでは当時知っていたのはNEU!とKraftwerkくらい。

Krautrockで買ったレコードで初めてが”La Düsseldorf”というだけで思い入れはあるのですが、無知で馬鹿な私は実は最初NEU!のレコードだと思って買ったのがきっかけなのです。

ライナーノーツから始まった

レコードというのは、中にある冊子が楽しみの一つでありますから確認したらアレ?NEUじゃない!!
という事に気付いたのです。

そして、日本盤のレコードなので日本盤オリジナルのライナーノーツが当時のオタクが作ったような手書きの”Krautrock家系図”。
初めて見た時、当時コレを作った人は頭おかしいんじゃないかと思いました。歌詞カードとかはフォントを使っているのに、日本盤オリジナルのライナーノーツは手書きをコピーしたものですよ?
当時の日本盤を製作した人の音楽への愛が伝わりました。

初めて手にしたのはこのVIVA。

ライナーノーツを確認したら、KraftwerkとNEU!メンバーも関わりあることから結果的に新たな道を知るきっかけになったから良いかな、そう思いました。

ことの発端はゆらゆら帝国

この時、ハマっていたのがゆらゆら帝国そして坂本慎太郎に溺れていたので影響を大きく受けたアーティストがNEU!ということを知りドイツ音楽へと入り始めました。
あとは当時行っていた喫茶店のオーナーさんから、CANの存在を教えて頂いたことでしょうか。複合的に興味が増幅しました。

ドイツという国へのイメージは、過去にドイツ盤のThe WHOのレコードを買ってやけに音が良いイメージがあり音圧が高くパワフルな音源であり、カメラも好きな私にとってはカメラ産業としても質の高い製品ばかりで産業国としてとても強く独自の文化を発展した大国だというイメージがあります。

あとこの高校2年生の時に、秋葉原のカメラショップで謎に一緒に写真撮ったのですが経緯は忘れました・・・。

La Düsseldorfは2000年代に夢を見た

さて、本題に戻りますが私が買ったLa Düsseldorfのレコードには”Cha Cha 2000“という曲があるように当時からおおよそ20〜30年後の未来である2000年に向けたメッセージが込められています。

楽園が見える
しかし、恐怖は増大し
世界は爆発する
新たな道徳規範へと

Can see paradise
But the terror will grow
And the world will explode
Into a new moral code

明るい内容かと思いきや、未来への恐怖感が現れています。

私たちは皆、変わらなければならない
そして
弱者をいたわり
そして
貧しい人々と分かち合う
彼はここから私たちをどこへ導くのだろう
それはドラマだろうか
それともチャチャ・ベルヴィル

We all need to change
And care
For the weak
And share
With the poor
Where will he lead us from here
Will it be drama
Or cha cha Belleville

もしかすると、1970年代に入り世界全体的に不況になりさらには機械化によって人間が置き換わってしまったことに対する絶望を感じているのでしょうか。

車から降りて
自分の足で歩く
体を動かす
人生は
食べることよりも
暴飲暴食をやめ
喫煙もドーピングも
考え始めた方がいい
働き始めた方がいい
自分の心の奥底で

Get out of your car
And walk on your feet
And move body move
Life is more
Than just eat
And stop drinking hard
And smoking and doping
You better start thinking
And you better start working
Deep inside yourself

ドラッグ・カルチャーはドイツ自体にかなり根強くあるように感じるため、社会から逸脱している生活を送っている者へのメッセージでもあったのでしょうか。

技術への共感
経済への共感
ファンタジー
すべてを手に入れた
しかし、我々は知らない
でも見てみて
あなたの問題は大きくなり
そして壊れていく
そして
あなたは
深い夢の中へ

Technology sympathy
Economy sympathy
Phantasy phantasy
We’ve got it all
But we don’t know
Yet
So watch it
Your problems will grow
And break all over you
And then
You fall
Into a deep dream

見ている世界の狭さへの警告と、気づかないうちにあなたが壊れていっていることに。

太陽の下へ足を踏み入れ
そして感じる
感じるんだ
そしてどうなるんだ
そして
そして
未来に向かって歩こう
未来へ
チャチャ2000
チャチャ2000

And step into the sun
And feel it
Feel it
How it could be
And then
Do it
Tanz auf die Zukunft
Mit mir
Cha Cha 2000
Cha Cha 2000

そして、あなたの
レーザーブルーの瞳は
楽園が見える
戦争が終わり
未来は愛に包まれ
弱者をいたわり
貧しい人々と分かち合う
2000
われわれの祖国のために

And your
Laser blue eyes
Can see paradise
When the wars have all gone
And it’s futur d’amour
And we care for the weak
And we share with the poor
2000
Steht vor unsrer Tür

第二次世界大戦を怒涛の時代として過ごしたドイツだからこそ、せっかくの絶望から抜け出したんだからこれからまた踏ん張りだそうという声が聞こえます。

結果的に未来への明るいことを祈り、それに向かって歩こうということですね。

私達は2050年を想像するのか

技術の発展とそれに対する恐怖はいつでも同じなようですね。

不思議と当時アメリカだとスタンリーキューブリックの2001年宇宙旅行の旅など、未来に向けた映画だとか日本はAKIRAや攻殻機動隊みたいな近未来を感じられるような作品って今あまり無いように思うのですが私の世界が狭いだけなのでしょうか。

今で言うAI作品?

時代への適応とそこから見い出せる明るいことを考えてそれを信じるのみだけだと思います。

私達の20~30年後、一体どうなっているのでしょうか。
僕の予想は今みたいな銀行が無くなる・・・と思うのですがそれ以外が想像つきません・・・。過去のアーティストがAIによって映像で完全復活してライブをやったりするんでしょうか。
そもそも今のアメリカは今のアメリカのままで残っているのか、自分の日本自体も。
果たして、どうなるんでしょうね?

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