さて、消費社会に埋もれた名作キーボードを紹介しましょう。 ~NEC SG-26800-2VC~ミネベアミツミ製スイッチキーボード
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こんにちは、無能です。
あなたのキーボードの拘りはなにかありますか?東プレ?HHKB?
どれも私は持っていました、学生時代に。
それでも残念ながら、オタクの探究心は一般的に有名な物に対する反骨精神があるのかそれでは私は満足しませんでした。
キーボードの世界というのは、今も有名なCherry。
昔はALPSやIBMが開発したバックリングスプリング式や様々な様式のスイッチがあったはず。
そこで私の行き着いた先であるこのキーボードをご紹介しましょう。
NEC SG-26800-2VC
紹介の前に、
色々汚い物が周りに写っててゴメンナサイ・・・。
という事で、これがサーバー用に使っているNEC SG-26800-2VCです。
発売当初にPC98用サーバーの付属品としていた製品です。
サーバー用をちゃんと自宅サーバーに使う、これぞ男のロマンってやつですよ。あなたにキ○タマがついていたら、わかるでしょう・・・。
一般的な105key日本語配列。
デスクで使っているキーボードはゲーム等にも使うためにテンキーレスですが、わざわざ海外仕様に憧れず自分は日本人だから高望みせずこの配列を使う事は安心感に繋がります。
表面はざらつきあるマットな表面。
キートップ印字はシルクスクリーン印字でその上からトップコートを掛けている、とここはレーザー印字に劣ってしまいますがこの打鍵感を考えると正直どうでもよく感じます。
そして、このキートップのざらつきが本当に触り心地が良く若干粗めで最高です。恐らく想像するにキートップが摩耗に強く感じるのもトップコートの吹付けを何回かにしっかり分けてそれなりの厚みある保護をしているのでしょうか?
メンブレン式ではありますが、このスイッチ自体がミツミミネベア・NMB製であることからラバードームが直接キートップに当たる訳ではありません。
この写真上にあるスイッチのスライダーからラバードームが押されております。スライダー部分のスレなども無く非常に爽快に動作します。
パーツ数を考えても、この打鍵感を裏付ける確固たる理由にもなるでしょう。
背面はUSBポートがあるけど・・・。いやこんなところ使うか・・・!?
最初、マウス接続用のポートかと思いましたが左右にある。いや、もしかしたら右利きと左利き両対応ということか。
さすがの気の効き方です。
なお、キートップ以外の筐体への印字はレーザー印字です。
総評
現在市販のメカニカルキーボードと比べ、こちらはメンブレン方式であることから比較的静音ではあります。しかし、Cherry 白軸の様に軽い押し心地かつ静音ではありますが、決定的な違いは反発がバネであるか、ラバーであるかの違いはやはり大きいと感じます。
良くメンブレン方式で嫌がられるゴム感は、当機だともはや好感触に感じる打鍵感。
同じくメンブレン方式で人気あるThinkPadの打鍵感ともまた違います。スイッチの作りと求められる前提条件がノートPCというのが大きな違いになるため敢えて細かくは書きません。
そして、名作キーボードとして取り上げたというのはコストパフォーマンスです。
おおよそ中古で5,000円以下で手に入ることからこの価格帯で同等のキーボードを手に入れる事は今の時代は酷かと感じます。(あまりに製品が多すぎてテストするコストも含め)
更には、粗悪なスイッチももちろんたくさんある訳ですから一概にメカニカルキーボードとは言えどその会社自社開発のCherry軸のコピー製品でスライダーのスレ等、激しいものは多いのが現状です。
結局の所キーボードは消耗品ですから、高いものをずっと使うのはなかなか気が引けます。”キーボードクラッシャー”の様に時々殴れるくらい雑に扱えた方が良いはず。
このスイッチ方式がミツミミネベアとして現在でも売られてる製品として殆ど残っていないというのは悲しい事ではあります。
しかし、全く無学で社会的地位がもはやマイナスレベルの私が言える立場ではありませんがこのような良い意味で日本人らしく丁寧な作りの製品で中古でも残ればいいなと思います。よく言われるThinkPadでの大和魂というものが込められている、そんなスイッチだと感じました。
それでは。
またよろしくお願いします。