頭脳警察のPANTAさんが亡くなっていた。 – ピストルズよりも早いパンク音楽

こんにちは、無能です。

頭脳警察のPANTAさんが2023年7月7日に死去してしまった。

当初私はYoutubeで日本語タイトルで、謎のモンタージュ写真を使ったものが関連動画で流れてきたことをきっかけに中学生の時から聞いていたので人はいつか亡くなってしまうことを再認識させられます。

私は高校時代にちょっと苦しい思いをしていた時に、絶望から自分を奮い立たせてくれていた存在でもあります。
頭脳警察の”ふざけるんじゃねえよ”は荒れた心に刺さるシンプルながら、エッジの掛かったギターサウンドで完全に私を虜にしておりました。

まわりを気にして
生きるよりゃひとりで
勝手きままにグラスでも
決めてる方がいいのさ

だけどみんな俺に
手錠をかけたがるのさ
ふざけるんじゃねえよ
動物じゃねえんだぜ

バカに愛想をつかすより
ぶんなぐる方が好きさ
俺をじゃまするしきたりは
人が勝手に決めたもの

それでやられたって
生きてるよりゃましさ
ふざけるんじゃねえよ
やられる前にやるさ

この歌詞は当時、PANTAに「お前(自分)がさっさと行動に起こせ!」と言われているような気がして自分の活力になったものです。

Blood Blood Bloodも同じく、自分に行動起こすきっかけとなっていました。

バンドとしてパンク思想という意味で言えば、もはや1977年のセックス・ピストルズなんかよりも世界的にもかなり先駆けていたバンドかと思います。厳密に言えば、ピストルズももう少し前ではありますが大々的なデビューは77年ですので前述ような表記にしました。
これのバックグラウンドとして、当時の日本の学生運動が盛んで当時の米国のビート・ジェネレーション自体もありますが、わかりやすく連合赤軍等の事件などを調べてみるだけもまたそれと違った日本独自の動きがあったという明らかかと思います。

ビート・ジェネレーションによって栄えた有名なアーティストとして、私も崇拝するボブ・ディランやThe Doorsが存在しますが根底にある思想は自由思想等があるかとは思いますが直接的な荒々しいようなサウンドには直結している訳ではありません。

”楽器が吠えている”ような、無政府主義的な歌詞と荒々しくても良いという音楽としての明らかなパンクの根底を既に築いていたのは日本の方なのかもしれません。

もうひとつ、僕がずっと聞いていた物だと”さようなら世界婦人よ”です。

世界はがらくたの中に横たわり
かつてはとても愛していたのに
今 僕等にとって死神はもはや
それほど恐しくはないさ

さようなら世界夫人よ さあまた
若くつやつやと身を飾れ
僕等は君の泣き声と君の笑い声には
もう飽きた

世界は僕等に愛と涙を
絶えまなく与え続けてくれた
でも僕等は君の魔法には
もう夢など持っちゃいない

さようなら世界夫人よ さあまた
若くつやつやと身を飾れ
僕等は君の泣き声と君の笑い声には
もう飽きた

激しい音楽とは対象的に、バラード曲も多くあることが若く感傷的に浸りやすい少年の枕元にそっとより寄ってくれるのが頭脳警察だと感じます。

自暴自棄で、全てに絶望してしまった状態で”もういいんじゃないか”と言ってくれているような歌詞です。


久しぶりに、戸川純とかを聞いていたら思い出してまた聞いていました。

そしたら今年亡くなってしまっていたので、自分の思い出と共にここに残しておくことにします。
お悔やみ申し上げます。

実際にまた自分に寄り添ってくれているような気もしてしまっているのが、まだ全く大人になりきれていないんだなと思い自分で悲しくなったのはナイショです。大人になれるときは、いつくるのでしょうか?笑

一生来ないのかもしれません。

それでは。

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